大原簿記学校をはじめとする各種専門学校や、公務員試験、資格取得を目的とした通信講座などを展開されています。社会人講座「資格の大原」のオンデマンド授業の映像制作のため、タッチディスプレイ(BIG PAD)を導入いただきました。
こんなソリューションを
実現しました
- 教室での授業を撮影し配信する方法と同様のクオリティで、時間短縮した通信講座用のコンテンツを制作したいと考えていました。制作にあたり、講師が好きな時間に撮影できる等の利便性と、板書の見やすさも向上させたいです。
- 通常授業やミニテストなどの資料をBIG PADに取り込んで書き込む授業により、コンテンツの長さを2時間40分から1時間30分に短縮できました。
- BIG PADを設置したスタジオでのオンデマンド授業の撮影によりチャプターごとの収録が可能で、コンテンツ制作の負担が減りました。
- BIG PADの発色が良く、さらに画面を自由に切り替えて拡大縮小もできるため、図や板書が見やすくなりました。
導入の背景
効率的なオンデマンド授業の映像制作のため導入
時節柄、自宅での学習を希望する受講者が増加し、通信講座の需要が高くなったため、オンデマンド授業の映像制作をより効率的に行う必要がありました。
BIG PAD導入以前から、黒板とプロジェクターを使用した教室での実際の授業の撮影や、パワーポイントで映像資料を制作し、通信講座で配信をしています。両方とも撮影や編集で手間がかかり、大変です。加えて、映像コンテンツも2 時間を超える長さになり、受講者の負担となることも課題でした。
そこで、電子黒板を用いてオンデマンド授業撮影用のスタジオを設置すれば、画面の見やすさに加えて、収録する時間の融通が効くなど、コスト面でもメリットが大きいと思いました。
選ばれた理由
しっかりと書き込める授業ができること
しっかりと書き込める機能があるかということを重要視しました。本学園では、途中計算や答えが記載された完璧な資料をはじめから見せるのではなく、あえて余白を作り、しっかりと計算過程を書き込みながら解説をすることにこだわりがあります。特に、数的処理や経済学は答えに至る計算過程を大切にしているため、書き込む量が多いです。そこで今回導入を検討した際には、実機で書き心地等を試し、ペンの追従性を含めて操作性が良く、資料表示もスムーズで書き込む量が多くても効率的に進めることができることを実感しました。
BIG PADを導入してからは、パワーポイントで作成した資料を SHARP ペンソフト注1に取り込み、画面上に書き込みながら授業をしています。BIG PADなら拡大縮小表示や一括消去などができるため、効率よくわかりやすい授業ができるようになりました。
注1)シャープのタッチディスプレイBIG PAD に同梱された、多彩な機能を搭載したホワイトボードソフトウェア。
導入後の効果
映像制作の利便性向上に貢献
オンデマンド授業撮影用に機材を設置した特設スタジオを導入してから、映像コンテンツの長さを大幅に短縮できました。黒板を消す時間の削減や、画面上でのスムーズな操作性により、効率的な進行ができるためです。
さらに、スタジオでの撮影は時間の融通が利くのもポイントです。教室での実際の授業の撮影は長時間で一発撮りですが、現在のスタジオでは、チャプターごとに区切った短時間の撮影・制作もでき、より使いやすい映像教材となりました。撮影は講師自身で行い、失敗しても容易に修正ができます。国家試験なので傾向が変わるものは毎年撮り直す必要がありますが、部分的に追加することもできるようになりました。
また、BIG PAD の解像度が高いので、書き込む量が多くても文字がつぶれることなく、コンテンツ上でもきれいに見えます。受講者からも、発色が良く図が見やすいと好評です。
今後の展望
教室への設置やオンライン校への導入を検討
特設スタジオでのオンデマンド授業の撮影だけでなく、様々な場でBIG PADの活用の幅を広げていきたいと思っています。例えば通常の教室での授業や、オンライン授業等、双方で導入を検討をしていきたいです。
導入製品
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電子黒板(BIG PAD)
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75V型タッチディスプレイ(PN-L751H×1台/2022年2月導入)
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70型タッチディスプレイ(PN-L703WA×1台/2019年8月導入)
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70型タッチディスプレイ
(PN-L703B×1台/2017年12月導入)