岐阜県教育委員会様では、平成29年4月から5年間、インタラクティブスタディをカスタマイズした教科学習ウェブシステム「GIFU Webラーニング」をご活用いただいておりましたが、令和4年4月より、教育データの利活用ができるよう新しい機能を加え「NEW! GIFUウェブラーニング」としてご利用いただいています。
こんなソリューションを
実現しました
- GIGAスクール構想により、1人1台のタブレット端末環境が岐阜県内の市町村にも整備されました。今まで以上に児童が、学校や家庭などあらゆる場所から学習がおこなえる環境を構築する必要があり、また、教育データの利活用を進めることで、より効果的な学びを児童に提供したいと考えていました。
- 小学校算数の授業で毎時間末に使える練習問題があるので、授業の最後に「今日習った内容が理解できたか」確認できるようになりました。
- 先生は、授業中に児童の理解状況を見て個別指導を行ったり、授業後に問題の正答率やつまずきの傾向を見たりして、次の授業に生かすことができるようになりました。
- 児童は、自分自身の学習状況を確認して「次に自分は何を学習すればよいか」を考えて、個別に学習を進めることができるようになりました。
導入のきっかけ
すべての児童にやさしい学校教育の一環として「誰一人取り残すことのない学び」ひとり一人に寄り添った学習がおこなえる
平成29年より5年間利用した「GIFU Webラーニング」をリニューアルする必要がありました。それはこの5年間で、ICTに関する環境が大きく変わり、パソコン教室での利用から普通教室での利用が主流になったからです。それにともなって1人1台端末をより効果的に活用できるシステムが必要となりました。
「NEW! GIFUウェブラーニング」では、子どもたちの学習した履歴が教育データとしてサーバーに蓄積され、そのデータを利活用できる機能が揃っています。先生がその教育データから気付いたことを授業に反映、また個別指導へとつながり、より子どもたちの学びも充実していくという好循環が生まれています。
これにより「個別最適な学び」つまり「誰一人取り残すことのない学び」の実現を目指しています。
導入後の感想
先生はデータを活用した指導改善ができ、児童は自ら苦手なところを見つけ取り組むようになった
先生は、授業中「リアルタイム把握」画面から一人一人の進度を確認しながら個別支援をしたり、誤答が多い問題を確認したりするなど、データを活用した指導改善ができるようになりました。授業後には、「単元別分析シート」で県平均と比較をして、正答率の低い問題を調べたり、児童がどのような間違いをしているか、把握・分析をしたりしてました。それを参考に単元導入時の復習に活用したり、個人追究に入る前にあえて誤答を示したりして、考えの見通しを持たせることで、つまずくことがないような指導改善ができるようになりました。また、児童自身で「わたしの学習状況」から苦手なところや、やっていない部分を見つけて自ら取り組むようになりました。
今後の展望
教育データを活かした最適な学びや指導改善の実現
「NEW! GIFUウェブラーニング」によって得られる教育データの効果的な利活用について県内の推進校(6校)と研究開発を進め、子どもの資質・能力を最大限に引き出すために、個々の最適な学びを可能にしたり、教員の指導改善につなげたりすることを目指していきます。また、推進校による好事例を県内全域に伝え、「NEW! GIFUウェブラーニング」の効果的な活用事例を増やしてきたいと考えています。