LEDディスプレイを
詳しく知る
LEDディスプレイに興味はあるけど詳しく知らない、液晶ディスプレイとの違いを知りたい、導入するときに何を考得ておけばよいのかわからない、そのような方のためにここではLEDディスプレイとは何か、方式の違いはどんなものがあるか、選ぶときは何に気を付けたらよいかなどをご紹介いたします。
このページでは以下の情報を掲載しています。
LEDディスプレイとは
LEDディスプレイとは、LED(発光ダイオード)を搭載した表示機器です。ディスプレイ表面を覆うLED素子が発光することで、表示内容を映し出します。LEDディスプレイは、モジュール(左写真)を複数枚組み合わせて大画面表示を実現したり、自由な形に組み合わせたり、自由度の高い設置ができます。
液晶ディスプレイとの違い
LEDディスプレイを複数組み合わせた大型のLEDディスプレイと、液晶ディスプレイを複数組み合わせたマルチディスプレイとでは、どのような違いがあるのでしょうか?それぞれの特長を表してみると以下のようになります。
液晶マルチディスプレイ | LEDディスプレイ | |
---|---|---|
価格 | 〇 | △ |
サイズの自由度 | △ | 〇 |
輝度 | △ | ◎ |
屋外対応 | △ | 〇 |
ベゼル | あり | なし◎ |
解像度 | 〇 | 〇 |
メンテナンス性 | △ | ◎ |
価格や解像度を重視する場合はマルチディスプレイの方が適しており、輝度やディスプレイ間のつなぎ目になるベゼル、メンテナンス性を重視する場合はLEDディスプレイの方が適しています。
LEDディスプレイの方式の違い
LEDディスプレイにおけるLED素子の構成には主に2つの違いがあります。
- SMD(Surface Mount Device)方式
- COB(Chip On Borad)フリップチップ方式
SMD方式は、基板に取り付けられたLEDがむき出しの状態になっています。近距離からの視認性に優れています。LEDが独立しているため、LEDパッケージの交換修理が可能です。樹脂コーティングされていないため、COBと比べて光の反射が少ないという特長があります。
COBフリップチップ方式は、LEDチップを基板に直接接着し封止樹脂で全体を覆っています。SMD方式に比べて外部からの衝撃や静電気、水、埃、水滴などへの耐性が向上しています。人が触れることが想定される場所にも設置が可能です。
SMD方式:
シャープNECディスプレイソリューションズ
FAシリーズ(#A1911、#A1211、#A1513、#A1916、#A3822、#A2522、#A1222)
FEシリーズ(#F1911、#F1211、#F1513、#F1916、#F3822、#F2522、#F1222)
Eシリーズ(#E1210、#E1513、#E1816、#E2521、#E1221)
クラウドポイント
#VVD118、#VVD120、#VVD150、#VVD180
COB方式:
シャープNECディスプレイソリューションズ
FCシリーズ(#C1211、#C1513、#C0916、#C1222)
LEDディスプレイを選ぶときのポイント
LEDディスプレイを選ぶときに押さえておきたい内容としては、
- 導入する目的、表示する内容
- 設置場所、画面サイズ
- 視距離、画素ピッチ、輝度
となります。
1.導入する目的、表示する内容
何の目的で導入するのか、表示する内容は何になるのか、それらを明確にしておくことが導入を失敗させないために重要です。目的や表示する内容によっては、LEDディスプレイではなく液晶ディスプレイなどの方が向いている場合もあります。例えば、会議で細かい文字を見せたり、高精細な画像を映したいということであれば液晶ディスプレイの方が向いています。大画面でつなぎ目を意識せずに情報を確認したり画面レイアウトをフレキシブルに変えたりしたいということであれば、LEDディスプレイが向いています。
適切なディスプレイを選定する上で最も重要な内容のひとつです。
2.設置場所、画面サイズ
目的や表示内容が決まったら、実現するために適した設置場所を検討します。どのくらいの明るさがある場所なのか、どのくらいの画面サイズが置ける場所なのか、人が触れる場所なのかなどを確認していきます。
また、メンテナンスするときの容易さも考慮しておくことも必要です。
3.視距離、画素ピッチ、輝度
LEDディスプレイを見る人がどれくらい離れた位置、どれくらいの高さ/角度から見るのか、その時の視距離はどれくらいになるのかを考えていきます。視距離は、画素は見える場合がありますが、画像として違和感なく視認できる最短の距離である「最短視距離」と、画素が見えにくくなり、画像として違和感なく視認できる距離である「標準視距離」があります。
例えば、LEDディスプレイを設置した場所から、3.8m離れたところから見ると想定した場合、最短視距離、標準視距離それぞれに合う画素ピッチを計算することができます。
具体的には、最短視距離は画素ピッチの約1000倍、標準視距離は画素ピッチの約2500倍となるので、1.5mmピッチのLEDディスプレイの場合は、標準視距離は3.8m離れた距離になります。
最短視距離では1.5mになりますが、画像として違和感なく視認いただけます。
LED画素 |
標準 |
最短 |
---|---|---|
0.9mm | 2.3m | 0.9m |
1.2mm | 3.0m | 1.2m |
1.5mm | 3.8m | 1.5m |
1.8mm | 4.5m | 1.8m |
1.9mm | 4.8m | 1.9m |
2.5mm | 6.3m | 2.5m |
2.8mm | 7.0m | 2.8m |
3.1mm | 7.8m | 3.1m |
3.8mm | 9.5m | 3.8m |
3.9mm | 9.8m | 3.9m |
- 画素が見えにくくなり、画像として違和感なく視認できる距離。ピッチの約2500倍。
- 画素は見える場合がありますが、画像として違和感なく視認できる最短の距離。ピッチの約1000倍。
輝度は、通常の居室や会議室であれば350~500cd/m2、日差しの当たる場所や明るい環境であれば700~1000cd/m2を目安とします。屋内設置であれば環境に合わせて、350~1000cd/m2から選択します。
導入するときの流れ
導入するときの流れは上記のようになります。
選ぶときのポイントにもあったように、まずはどのような目的、表示内容にするのか、用途を確認します。
用途を確認した後は、用途にあった仕様や設置場所に関する法令等の確認をします。想定している設置場所に導入できるかどうか、選定しようとしている機器が合うかどうかなど実際の現場を確認します。
その後、見積り、発注、導入の流れとなり、導入後には保守やメンテナンスのフェーズへと移ります。
特に、長期に渡って使用することを想定している場合は保守やメンテナンスのメニューも大事な内容になります。
メンテナンス/保守
「使えない」を長引かせない
ディスプレイが故障して一部の表示が映らなくて使えない。そのような状況でも、LEDディスプレイなら交換作業が容易で、最短10分注で入替完了。使えない期間を長引かせず、お客様のビジネスを止めることなくアシストします。
注:交換作業の時間はおおよその目安となり、全ての環境における最短作業時間ではありません。環境によって作業時間は変わりますので、詳細については販売店、当社営業担当へお問い合わせください。
※機種、故障内容、保守サポート条件等により、修復の対応方法や予備品・吸引ツールの使用方法ならびにお客様費用負担が変わりますので、詳細については販売店、当社営業担当へお問い合わせください。
保守サポート
長期に渡って使用するディスプレイだからこそ、サポート内容も重要。でも、『無償保証やスポット修理、センドバック対応、オンサイト修理など、各商品によってサポート内容が異なり、どうすればよいのかよくわからない。』
当社ではお客様の環境に合わせた保守サポート内容をご提案いたします。詳細については、当社営業担当にご相談ください。
FAQ
LEDディスプレイに関するよくある質問
画面サイズに制限はありますでしょうか?
サイズはご要望に応じてご提案します。
コンテンツを表示するためにLEDディスプレイ(モジュール)以外に必要なものはありますでしょうか?
LEDコントローラーや表示用PCが必要です。
設置の方法はどういったものがありますでしょうか?
環境によって設置方法が変わりますので、設置方法については当社営業担当、または販売店にお問い合わせください。
価格はいくらぐらいでしょうか?
設置環境や導入機器によって変わりますので、「お問い合わせ」よりご連絡ください。
納期はどのくらいかかりますでしょうか?
受注生産品についてはご注文書をいただいてから納品まで通常約3~4か月です。キット製品につきましては即納可能な商品もございます。
※商品や時期によって納期は変動することがありますので、詳細については販売店、当社営業担当へお問い合わせください。