採用決定の決め手のひとつは、シャープの「RZ-H250」で無線LANを使用する場合、アクセスポイントの識別や切り替えを自動的に行うことができる点だった。
ダイシンカンパニー 本部 システム部門 安倍(アンバイ)要氏は、「当社では運営する15店舗に物流センター1カ所を加えた合計16カ所の拠点でハンディターミナルを使用しています。そのため店舗から店舗にハンディを貸し出したり、時期によって物流センターに移動して使用したりといった使い方が想定されていました。拠点によってSSIDが異なる場合でも、新たに設定する必要がないのは助かります」という。
ログインや設定変更は、知識を持ったスタッフにとっては難しいことではないが、無線の知識を持たないスタッフでも、移動した場所で手軽に使用できるという点は大きな魅力だったという。
もうひとつの選定理由はスキャン精度の高さだ。ダイシン幸町店 店長・大森昭氏は「ホームセンターで扱う商品分野は幅が広く、どうしてもバーコードが読みにくい商品もあります。小さい金具や、段ボールのバーコードなど、比較検討した機種の中には読み込めないケースもありましたが、シャープの機種はすべてきちんとスキャンすることができました」という。
またウェブアプリを使用するうえで、機器が新しくなっても従来の画面を使用するために、適した画面設定が可能であった点も選定理由のひとつ。
実際に使用機会の多い大森店長は、グリップ部分の持ちやすさや操作性のよさを高く評価している。細くなったグリップ部分の形状に加え、スキャンボタンが押しやすい位置にあることによって、多くの作業で効率がアップしたという。
「手袋をして作業を行う場合もありますが、そうしたケースでも非常に操作しやすいと感じています」(大森店長)
もちろん機械が新しくなったことで反応速度が向上しているため、処理スピードも大きく向上した。
旧機種との仕様の違いや、OSのバージョンアップによる違いなど、多少のとまどいはあったが、現在は各店に数台配置され、フル活用している。
大森店長は「ダイシン幸町店でも現在2台運用しており、基本的に私と副店長が1台ずつ腰に付ける工具袋に入れて常時携帯しています」という。
またシャープのサービス体制への信頼も、大きな選定理由だ。
ダイシンの店舗では、2013年からシャープのPOSレジを運用してきた実績があり、シャープのサービス体制に対する信頼度が高かった。
システム部門の安倍氏は「一般的にハンディターミナルは、新機種を新たに使い始めると、さまざまな意見や改善点が出てきて、微調整が必要になります。これに速やかに対応していただける体制があったことも理由のひとつでした」という。
RZ-H250の画面例
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トップメニュー画面
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検品画面1
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検品画面2
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設定在庫画面