「生理の貧困」ってなに?

「生理の貧困」が社会問題になっています
「生理の貧困」という言葉を聞いたことはありますか?厚生労働省によると、「生理の貧困」とは、経済的な理由により生理用品を購入できない状態(※)のことです。また、生理に対する正しい知識や教育面の不足も含めた社会問題として近年注目されるようになりました。
厚生労働省は、女性の心身の健康状態や日常生活への影響等の実態を調査したレポート(※)を発表しています。「生理の貧困」状態では、代用品としてトイレットペーパー等を利用したり、生理用品の交換頻度や回数を減らしたりするなど不適切な対応を選択してしまう実態が明らかになりました。
(※)厚生労働省「『生理の貧困』が女性の心身の健康等に及ぼす影響に関する調査」
自治体や教育機関での取り組み
①生理用品の無償配布
このような課題に対して、自治体や教育機関、企業など、さまざまな団体で生理用品の無償配布や、教育キャンペーンの実施、相談窓口の案内といった取り組みが広がっています。
たとえば、学校や公共施設で生理用品を無償で受け取れる仕組みを導入する自治体が増えています。トイレに生理用品のディスペンサーを設置したり、相談窓口や保健室で生理用品を受け取れるようにしたり…こうした取り組みは、経済的な負担を軽減し、生理の困りごとを抱える女性たちに、安心して生理用品を届ける環境づくりに貢献しています。

②無償配布の現状と課題
一方で、生理用品の無償配布に取り組む担当者からは、トイレで簡易なケースで配布することによる衛生面や持ち去りの不安や、窓口に声をかけることへのハードルの高さから生理用品の無償配布を開始してもなかなか利用されないといった声もあり、本当に生理で困っている女性たちに適切な支援が届いていないという現状がありました。
また、東洋大学のアンケート調査(※)によると、生理用品は「生活必需品」で、「必要不可欠なもの」でありながら、特に学生にとっては「高額」という意見が多いという結果が得られました。さらに、デリケートな部分に触れるもののため、設置場所や方法について心配する意見もありました。
このように、生理用品の無償配布については、支援に取り組む団体と実際の利用者の両方に衛生面や運営面での課題があることが示唆されました。
(※)「生理の貧困」に関するアンケート調査(東洋大学社会学部紀要)
シャープの取り組み

①生理の困りごとを減らしたい、という想いで商品化しました
そこで、シャープが新たにご提案するのがサニタリープロダクトディスペンサー「todokuto」です。「todokuto」は、トイレの個室内や洗面台などに設置することのできるディスペンサーです。壁掛けでも棚置きでも、さまざまな設置環境に対応し、手をかざすだけで生理用品を一枚ずつ簡単に取り出すことができます。次の取り出しまでの制限時間を設定することも可能なため、大量の持ち去りを優しく防ぎながら、衛生的にも安心して生理用品を配布することができます。
さらに、昼用や夜用など多種多様な生理用品のサイズに対応しており、防災備蓄品や寄付品を活用することができます。また、生理用品の残数減少や異常を検知した際は、管理者にメールで通知することもできる(※)ため、運営のサポートにも貢献します。
(※)IoT機能利用には費用が発生します。通信環境への接続とオプションサービスへのお申し込みが必要です。

②法人向けショールームで体験できます
シャープの「todokuto」は、生理用品の無償配布に関する課題に対応し、生理の困りごとを抱える女性たちに寄り添います。一度、ショールームで体験してみませんか?シャープの法人向けショールーム「3X3 Hub」では、「todokuto」を展示しています。実際の設置方法や使い方などの体験をご提供します。その場でさまざまなご相談にも対応いたしますので、ぜひご活用ください。


